TAの哲学
- 人はだれでもOKである
- だれもが考える能力をもつ
- 人は運命を決め、そしてその決定は変えることができる
2.だれもが考える能力をもつ
重症の脳障害者以外は、だれもが考える能力をもつ。
したがって人生に何を望むかを決める責任は、私たち自身にある。
だれもが最終的には自分で決めたように生きるのである。
(「TA TODAY」)

カウンセリングでよく「どうすればよいでしょうか?」と尋ねられることがあります。
そのようなときカウンセラーとして「あなたはどうしたいですか?」というふうに返し、ご相談者さまが考えるお手伝いをしていきます。
カウンセラーとして始めた頃の私は、「どうしたらいいでしょうか」と尋ねられとき、ご相談者さまの代わりに考え、あれこれとアドバイスをしていたことがありました。
実はこれはカウンセラーとしてだけでなく、子育てでも同じことをしていました。子どもの考える能力を(心理用語でいうと)値引きしていたのです。
「こんなふうに考えたらどうかな?」「こうやったらいいよ」などと私の考えを先に話す。母親として良かれと思ってやっていたのですが、そうすると子どもは自分で考えるということをしなくなり、何事においても「これでいいのかな」「間違ってないかな」と自分の考えに自信が持てず、私に確認することが増えてきてやっと「あれ、なんで自分で考えないんだろう」と気づいたのです。
学びを通して「代わりに考えようとするのは、私の問題だ」ということがわかり、私自身がカウンセリングを受け解決に取り組んできました。
誰もが考える力があります。
私にもあなたにも考える力があります。
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