交流分析(Transactional Analysis・TA)の哲学
交流分析(TA=Transactional Analysis)は、「精神分析の口語版」とも言われるように、1950年代半ばに、アメリカの精神科医であったエリック・バーン博士によって、精神分析を土台とし、人間性心理学を取り入れて開発された、人の心と行動を快適にする心理学です。
NPO日本交流分析協会から引用
交流分析は、一つのパーソナリティ理論として円満なパーソナリティ獲得、個人が成長し変化するための体系的な心理療法であり、コミュニケーション理論や生涯発達理論でもあり、潜在能力の顕在化・自己実現にもつながります。
現在、TAは心理療法にとどまらず、教育現場、社員研修、会社などの組織運営、地域における相談活動などにも適用され、広く用いられています。

- 人はだれでもOKである
- だれもが考える能力をもつ
- 人は運命を決め、そしてその決定は変えることができる
TAのもっとも基本的な前提は、人はだれでもOKであるということで、それが意味するのは、あなたも私も共に人間として価値があり、重要で、尊厳があるということである。
私は自分を自分として、あなたをあなたとして受け入れる。これは行動というより存在そのものについての声明である。
あなたのすることを、私が好きではなかったり、受け入れないことが時々あるかもしれない。しかし私は常に、(あなたが)あなたであることを受け入れる。あなたの行動がOKでないとしても、あなたの人間としての存在は、私にとってOKなのである。
(深沢道子監訳 「TA TODAY」 実務教育出版)

人は行動が間違うことはあります。
決して相手を傷つけるつもりではなかったとしても傷つけてしまうことはあるし、自分の気持ちがイライラしているときに思わず声を荒げてしまうこともあります。
それでも存在はOKなのだと知ってから、私は救われました。
以前の私はいつも自分の言動に自信がなく、悪い状況になると「もっと私がちゃんと出来ていたら、、、」と自分を責めることが多かったり、「自分に価値があると思えない」そんなふうに自己肯定感が低い子どもでした。
どんな私であれ、存在はOKなのだと思えるようになったのは、この学びとカウンセリングを受けてきたことと、共に支え合う仲間のおかげだと強く感じています。
私もあなたもOKな存在なのです。
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